障害者向けグループホーム診療内容/制度・サービス

グループホームとは?

精神疾患を抱えた方が退院するときや、家族からの自立を考えたとき、利用できる生活支援サービスとして、ある程度の自活能力のある障害者の方向け(主に精神障害・発達障害・知的障害)のグループホームがあります。

 

この記事で紹介するグループホームは、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つです。介護保険制度に基づくグループホームとは別の施設になります。介護保険に基づくものは、主に介護を必要とする高齢者の方が利用する施設です。

 

対象は指導やサポートがあれば自立した生活が送れる方で、59人の利用者の方が同じ建物で生活をしますが、11人に個室が割り当てられてプライバシーが守られます。お風呂・トイレ・簡易台所も部屋の中についている所が主です。

 

平日の生活時間帯は世話人と呼ばれるスタッフが在中し、利用者の方の食事づくり・家事・服薬・金銭管理などについてのアドバイスや支援を行います。困ったことがあれば相談に応じてくれるので、精神疾患を抱えて初めて1人暮らしをする方も安心して踏み出すことができます。

グループホームへ入居できる方(精神疾患対象のグループホームの場合)

グループホームに入居できるのは、以下の要件に当てはまる方です。

  • 18歳以上で精神疾患や知的障害があり、主治医がグループホームの必要性を認めた方
  • ある程度の自活能力はあるものの、生活上の支援が必要な方
  • 生活を維持できる収入がある方
  • 日中活動施設を利用や仕事をしているなど、日中に毎日行く場所がある方
  • 共同生活のマナーや施設のルールが守れる方
  • 定期的な通院を続けている方

※あくまで要件の1例です。各ホームによって詳細な入居条件は異なります。

 

入居の条件として障害者手帳は必須ではありませんが、医師がグループホームへの入居の必要性を認めた方が対象になります。入居に際しては主治医の意見書が必要です。

 

また、生活上で一定の支援は受けられますが、基本的には独立した個室で生活することになりますので、ある程度の自活能力と、生活を維持できるだけの収入が必要になります。生活保護の方も入居は可能ですが、日中は就労支援施設やデイケアなどへ通所していることが要件となるホームが多いようです。

 

ホーム内でのプライバシーは守られるものの、共有スペースの利用や他の入居者の方との調和は必要な共同生活ですので、ホームのルールや一般的なマナーを守れることも条件になります。

 

ホームによっては、個室内であっても飲酒や喫煙を禁じていたり、共有スペースの掃除や調理などが当番制になっていたりする所もあります。各ホームのルールを確認しましょう。

グループホームの種類

グループホームには、

  • 通過型
  • 滞在型

2種類があります。

 

通過型は自分で部屋を借りて自立するまでの一時的な利用が原則で、利用期限はおおむね3年以内で定めている所が多いです。滞在型にはとくに期限がありません。

 

その他、ホームによって男性専用、女性専用、精神障害専用、精神・知的障害兼用、他の障害も利用可能など様々なタイプがあります。精神科のある病院に併設されたホームもありますし、デイケアや就労施設と同じ法人が経営し、日中はそこで作業ができる所もあります。グループホームだけを提供している民間の所もあり、特徴や部屋構成もホームにより様々です。

 

ホームの選択は、主治医やソーシャルワーカーと相談の上、患者さん自身の希望もふまえて状態に合ったホームへ入居することが望まれます。しかし、希望のホームに空きが無ければ選択肢を変えたり、空き待ちの申し込みをして待機することになります。

グループホームの定員・間取り・設備

1つの施設に入居できる定員数は様々ですが、59人の少人数制が主です。入居者の方には11人個室が割り当てられ、鍵も基本的には自分で管理します。男女が分かれている所もあれば、男女混合の所もあります。

 

グループホームは民間のハイツや小型マンションが利用されていることも多く、部屋は普通の物件の間取りと変わりがありません。間取りはホームにより様々ですが、ワンルームで、風呂・トイレ・簡易キッチンがついている所が多いです。

 

部屋により、押し入れつき、ベランダ付き、冷暖房完、IH完備などの設備には違いがあります。また、冷蔵庫やレンジや洗濯機などの家電や、タンスやベッドなどの家具も備えられている所、一通りの日用品まで揃っている所、ある程度自分で準備しなければいけない所、テレビや洗濯機は共用になっている所など、ホームによって色々です。

 

また、リビングのような共有スペースがある施設も多く、食事や、くつろぎのスペースとして利用されます。

グループホームの費用

グループホームの費用はホームや部屋によって違いますが、家賃、共益費、水道光熱費、雑費、食費(食事つきの所のみ)、その他諸費用を合わせ、5万~7万円くらいの所が多いようです。

 

地域差があり、都市部で利便性の良い場所にあるほど費用は高くなる傾向がありますが、一般的な物件に比べると安い額に設定されています。

 

入居時には預り金として、12カ月の費用分程度を渡さないといけない場合があります。このお金は原則として退去時に返ってくるものですが、契約により様々なので最初によく確認しましょう。預り金は分割払いができること場合もあります。

 

それ以外にも費用体系は様々ですので、詳しくは各ホームへお問い合わせください。

 

また、グループホームは障害者総合支援法のサービスの一環ですので、課税額によって福祉サービスの利用料が別途必要になることがあります(非課税の方は利用料の自己負担はありません)。そちらの詳細は、お住まいの市町村役所の障害福祉課へお問い合わせください。

あるグループホームの1カ月費用の例

  • ホームA(関東都市部)

6畳ワンルーム、バストイレIHコンロ付き

家賃37,000

光熱費・共益費15,000

食材費20,000

72,000

 

  • ホームB(地方都市)

6畳1K、バストイレ・キッチン付き

家賃20,000

水道光熱費4,000

共益費3,000

食料材料費22,000

日用品費1,000

50,000

グループホームで受けられる支援サービス

グループホームには世話人と呼ばれるスタッフがいて、入居者の方へ様々な支援を行います。基本的には平日の生活時間帯内での支援です。主に受けられる支援は、

  • 食事に関するアドバイス・支援
  • 家事に関するアドバイス・支援
  • 服薬管理に関する相談や支援
  • 金銭管理に関する相談や支援
  • 人間関係に関する相談や支援
  • その他、日常生活に必要な相談や支援

などになります。

 

支援の内容は各ホームにより様々ですが、入居者の方の安定した生活と心身の状態を維持するために必要な支援やアドバイスを行います。

 

グループホームでは、障害を抱えた方の生活能力向上も目的としています。障害の特性上苦手なことでも、専門知識のあるスタッフの援助やアドバイスを受けながら取り組めば、一通りのことはできるようになる方が多いのです。ホームで自信をつけ、完全な1人暮らしへと踏み出す方もいます。

支援の実際

  • 食事の支援

安定した心身の状態と生活のためには、栄養バランスの取れた規則正しい食生活はとても重要です。施設により、平日の夕食は当番制で利用者の方と世話人が協力して作る所も多いです。個室で取る場合でも、自炊の方法や食事管理についてのアドバイスや支援が受けられます。朝食は準備してくれる所、昼食用のお弁当が注文できる所など、ホームによって様々なサービスを行っています。

 

  • 家事の支援

精神疾患や発達障害を抱えていると片付けが苦手な方も多いと思いますが、整理整頓・掃除・洗濯・ゴミ出しの方法などについて、精神疾患の特性に理解のあるスタッフが指導してくれます。

 

  • 服薬の管理

精神疾患の方が1人暮らしをするときには、薬をきちんと飲み続けることがとても重要です。薬の管理は、医師や医療関係者と連携の上、それぞれの状態に合った管理方法を指導・支援します。

 

  • 金銭の管理

金銭の管理は、社会福祉協議会等が運営する金銭管理サービスを利用することも多いようです。状態に応じ、金融機関への付き添いや一時的な預かりをしている所もあるようです。

 

  • 日中の活動の支援

グループホームの入居者の方は、原則として就労継続支援A型・B型事業、就労移行支援事業、デイケアなどに通所することになっています。その活動がスムーズに行くように、平日朝には起床点呼を行い、健康状態のチェックや確認など行う所もあります。

 

  • 入居者の方の相談支援

生活上や人間関係上のことで何か困ったことがあるときには、個別に相談することもできます。状態に応じ、医療機関との連携でサポートをします。

 

その他、支援への取り組みはホームにより様々です。夜間の巡回や見守りサービスとの提携を行っている所もあります。

グループホームのメリット

  • 支援を受けながら生活能力を高められる

初めて1人暮らしをするときは、健康な方であっても慣れるまでは大変なことが多いです。病気や障害を抱えていれば、なおさら生活を安定させていくのは大変です。

 

グループホームでは、支援を受けながら食事・家事・健康管理・金銭管理・必要な手続きなどを行い、自立した地域生活に必要な能力を高めていくことができます。支援さえあれば自分でできるという自信は、病気や障害の状態にも良い影響を与えてくれます。そこから完全な自立へと踏み出していける可能性も広がります。

 

  • 生活リズムが整う

1人暮らしになると、起床・就寝、食事、活動のリズムが乱れがちです。それは健康な方でも変わりありませんが、とくに精神疾患を抱えた方には生活リズムの調整が重要とても重要です。グループホームでは世話人の支援の下、他の入居者の方と一緒に規則正しい生活のリズムを整えていくことができます。

 

  • 他の利用者と交流もできる

ホームにより様々ですが、場所によっては平日の食事は他の利用者の方と囲んだり、食事会や利用者の方の誕生会などのイベントを設けていたりするところや、交流ルームがある所もあります。

 

  • 家族と距離が置ける

家族関係にもよりますが、家族と同居することが必ず良い影響を与えるとは限りません。家族なだけに手や口を出し過ぎてしまったり、お互いにイライラしてぶつかってしまったりすることがあります。家族と距離を置くことで状態が安定したり、自立が促進すると考えられるときには、グループホームの利用が勧められることがあります。

グループホームの入居までの流れ

 

  • ①主治医と相談する

精神科や心療内科に通われている方は、まずは主治医と相談をしましょう。入居の際には主治医の意見書が必要になります。

 

  • ②希望のホームを探す

主治医の許可がでたら、希望のホームを探します。通院先に併設されていればそこに入ることが多いですが、空きがないときもありますし、状態に合っていないこともあります。ホームによって特徴が様々ですので、自分の希望に合った所を探してみましょう。病院にソーシャルワーカーがいれば、相談にのってもらえます。

 

費用は無理がないか、自分が希望する支援が受けられるか、病院や就労施設へ通いやすいか、安全性はどうか、雰囲気は合いそうか、どのようなルールがあるかなどをよく検討しましょう。

 

  • ③ホームへ問い合わせる

希望のホームが見つかったら、まずは電話やメールで問い合わせましょう。空き室状態の確認や、見学の日取りなどをそこで決めます。

 

  • ④見学・相談・体験入居

入居可能で見学の日取りが決まったら、その日に現地を訪問してスタッフの方と見学・利用について相談をします。実際の生活を知り、そこに適応できそうかを判断するために体験入居を実施している所も多いです。

 

  • ⑤役所に申請をする

見学・相談・体験を通し、利用者の方とホーム側の両方が入居可能と判断したら、次は役所へグループホーム(共同生活援助)の利用を申請します。このときの申請はホーム側がサポートしてくれることもあります。

 

その後に役所の担当者からサービス利用についての聞き取り調査があり、サービス支給認定のための会議があって正式にグループホームの利用が決定します。

 

また、サービスの利用にあたって『サービス等利用計画書』という書類の作成が必要になります。自分で作成することも可能ですが、難しいときは指定の特定計画相談事業所(介護サービスのケアマネージャーのような存在)に作成を依頼します。『サービス等利用計画書』の作成方法や事業所の紹介は役所の窓口で説明してもらえます。

 

  • ⑥福祉サービスの受給者証が発行・入居契約

役所に申請後、訪問審査などを経て福祉サービスの受給者証が発行されます。発行までには約2カ月くらいかかることがありますが、それが発行されてから正式にホームと契約を結び、入居になります。

 

診療内容

当院では患者さまをできるだけお待たせしない快適な医療のために、予約システムを導入しています。心療内科は完全予約制となり、初診は電話予約のみ、2回目以降インターネット予約可能です。

インターネットから翌日以降の時間予約が可能です。

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診療時間

 
9:0013:00
15:0020:00

★:日曜日は14:00~18:00まで
休診日:祝日

診療受付は、診療終了時間の15分前までとなります。午前受付は12:45まで、午後受付は19:45までとなります(日曜日の午後受付は17:45までとなります)。

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アクセス

地図

神奈川県川崎市中原区木月1-28-5 メディカルプラザD元住吉3階

東急東横線・目黒線元住吉駅西口より徒歩3分

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