麻疹(はしか)診療内容/内科

麻疹(はしか)とは?

麻疹(はしか・ましん)は、麻疹ウイルスの感染が原因の全身感染症です。人から人へと空気感染し、免疫が不十分な人が接触したときは高確率で発症するとされています。

 

初期の症状は、

  • 38℃程度の発熱
  • 咳、鼻水、目の充血

など風邪によく似た症状ですが、数日すると39℃以上まで熱が上がり、全身に赤い発疹(ブツブツ)が現れます。

 

特徴的な症状として、

  • 口の中に白い斑点(コブリック斑)

が見られることもあります。

 

怖いのは合併症で、高熱とともに中耳炎や肺炎・脳炎などを引き起こし、患者さん1,000人に1人くらいの割合で命を落とす方もいます。日本でも2000年前後の流行で、年間約20~30人の方の死亡が報告されています。

 

麻疹ウイルスは感染力の高さが特徴で、流行が一気に広がりやすく、マスクやうがいなどでは防ぐことはできません。予防としては、ワクチンの2回接種で免疫を取得することがもっとも有効です。 自然感染した場合も身体に免疫抗体ができ、再び麻疹にかかる可能性はグンと下がります。

 

しかしながら、かかると重症化や感染拡大のリスクが高いウイルスであることから、麻疹はできる限り「かかる前にワクチン接種で予防」をすることが世界規模で推進されています。 麻疹は、世界規模で撲滅が目指されている感染症です。ワクチン接種で麻疹を予防することが大切です。

麻疹の症状の特徴

麻疹の初期症状は、

  • 38度程度の熱
  • 咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 目の充血、かゆみ、目ヤニ

など、風邪によく似た症状です。

 

普通の風邪違う特徴的な症状としては、コブリック斑点という口の中の小さく白いブツブツが見られることです。 ただし、人によってはそこまでわかりやすい症状が現れず、普通の風邪と思って過ごしてしまうこともめずらしくありません。

 

熱は数日すると一旦下がりますが、その後

  • 39度以上まで急激に熱が上がる
  • 同時に全身へ赤い発疹が広がる

といった症状にすすんでいきます。

 

麻疹ウイルスが身体内に入ってから発症するまでの潜伏期間は8~18日です。しかしながら、これら典型的な症状が現れない方もいます。多いのが、ワクチン接種をしたものの1回のみだったなど免疫が不十分だったケースで、感染はしていてもそれなりの免疫はあるので症状が弱く抑えられ、麻疹かどうかの判断がつきにくいことがあります。

麻疹の合併症

発熱や発疹の症状は10日~2週間程度で少しずつ引いていきますが、怖いのは合併症です。

 

高熱が続き身体の抵抗力が落ちるため、他の細菌感染を引き起こしやすく、

  • 中耳炎
  • 肺炎
  • 脳炎

などがおきることがあります。

 

麻疹ウイルスは、免疫を司っている全身のリンパ組織を中心に増殖するため、一時的に免疫機能を激しく低下させます、そのため、麻疹ウイルスによる症状だけでなく、他の細菌やウイルスの感染を合併しやすくなってしまうのです。

 

とくに肺炎や脳炎は重症化すると内臓や脳に影響を与えたり、最悪命に危険が及びます。 また、非常にまれ(100万人に16人くらい)ではあるものの、麻疹が治癒した後数年以上たってから、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という中枢神経の病気を発症することもあります。

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)

ウイルスが脳に感染することによっておこる進行性の難病です。麻疹にかかってすぐに合併するわけではなく、麻疹が治った後に数年~十数年経ってから発病します。

 

原因としては、熱などの症状が治まった後も麻疹ウイルスが身体のどこかに潜伏し、長期間かけて変異したものが脳に影響を及ぼすのではないかと考えられています。

 

症状は、精神面の不調、けいれん発作、全身の脱力、運動能力の低下、片側の手足のマヒ、筋硬直による姿勢の変形など多岐に渡り、どのような症状がおこるかには個人差があります。

 

多くの場合進行性で徐々に症状が強くなっていきますが、インターフェロンなどの治療で緩和したり、進行が抑えられるケースもあります。

麻疹の検査と治療

麻疹が疑われたときは医療機関の受診が必要ですが、その際は事前に電話で麻疹の可能性があることを伝えておきましょう。万が一麻疹だったときは、感染を広げないための対応が必要な場合もあるからです。

 

また、医療機関へ向かうときには、付き添いの方も必ずマスクをして行きましょう。

 

麻疹の可能性があるときは、感染を確かめるために検査を行います。基本的には血液検査で、より専門的な検査が必要なときは血液や尿などからウイルス学的な検査で麻疹ウイルスを検出する方法などがあります。

 

専門的な検査は全国の地方衛生研究所や一部の大学病院などで実施されており、必要性があるときは、医療機関から保健所を通し、地方衛生研究所地研に検査が依頼されます。

 

麻疹と診断がついても、感染後に麻疹ウイルスを退治できる特効薬というのは今のところ存在していません。症状や合併症の状況によって、症状を緩和させるための対症療法がおこなわれます。

 

麻疹の患者さんと接触した家族の方に対しては、72時間以内に麻疹ワクチンを接種すると予防効果があると考えられています。

麻疹と登校・出勤

麻疹は学校保健法では、「第2種学校感染症」になっています。

 

麻疹と診断されたら、保育所・幼稚園・学校は休むのが原則になっています。感染拡大を防ぐため、それ以外の外出も控えましょう。目安は、

  • 熱が下がってから3日間たつまでは出席停止

と定められています。

 

麻疹ウイルスの感染力は解熱後も3日は残ると言われているため、たとえ体力は回復していたとしても外出を控えるように指導されており、大人の方もこの基準に沿って仕事を休むことが勧められています。

 

しかしながら、あくまで出勤自粛になります。会社によっては特別休暇や病気休暇などの扱いになることもありますが、多くの会社では有休扱いになることが多いです。

 

麻疹が疑われた場合は無理に登校や出勤をせず、病院に受診して医師の指示に従ってください。麻疹と確定診断された場合は、自宅で療養に努めてください。

麻疹にかかりやすい年齢

生後6か月以降~幼稚園くらいまでが、麻疹に一番かかりやすい年齢です。

 

生後しばらくはお母さんの持っている免疫が受け継がれますが、6か月以降からはお母さんからの免疫が低下していくため、1歳になったらできるだけ早くワクチン接種を受けることが推奨されています。

 

また、お母さんが麻疹の免疫を持っていない場合は、赤ちゃんにも免疫は引き継がれません。現在は成人の麻疹感染が増えていますので、妊娠を希望する方で

  • 未感染
  • ワクチン接種が1回以下の方

には、事前のワクチン接種が勧められています。

 

近年は、麻疹の流行が減って免疫が低下している人も増えているためか、成人での感染も目立っています。しかし、ワクチン接種を2回している人は、万が一感染してもほとんどの場合軽症になります。未感染・ワクチン接種不十分で免疫がない成人の方が感染したときは、重症になるリスクが高いので注意が必要です。

麻疹と妊娠

妊娠中に麻疹にかかった場合、早産や流産の原因になることがあります。

 

また、お母さんが麻疹の免疫を持っていると赤ちゃんにも引き継がれ、予防接種前の0歳児の時期に感染する可能性が低くなると言われています。

 

妊娠中にはワクチン接種ができませんので、妊娠を希望する方や周囲の方で免疫が弱いと考えられる方は事前のワクチン接種が勧められています。その際は、麻疹単独ワクチンより、風疹との2種混合ワクチンが推奨されています。

 

風疹の方は、妊娠初期~中期にかかるとお腹の赤ちゃんに先天性障害をもたらす可能性があるため、麻疹・風疹ともにしっかり予防しておくことが大切です。

麻疹の発生状況

かつては毎年春から初夏にかけての流行が見られました。予防接種2回の制度が始まって以降、昔に比べると発生率は確実に減少しています。近年は、海外渡航者から持ち込まれた際に流行がおこり、時期は一定していません。

 

平成19~20年に10代~20代の若い層を中心に大きな流行がみられました。この年代は過去に麻疹ワクチンを1回しか受けていなかったため、抗体が不十分だったと考えられています。

 

この流行を受け、平成20年から過去1回しか受けていなかった世代に対して、中学1年生と高校3年生に該当する歳で2回目の麻疹ワクチン接種を摂取する機会を設け、それによって感染者は激減しています。

 

近年の麻疹発生の中心は、ワクチン接種前の0~1歳児と、20歳以上の成人となっています。20歳以上の成人で、ワクチン接種を2回したにも関わらず感染することがあるのですが、それは麻疹の流行が減ったことでウイルスにさらされる機会が減り、ワクチンで得た免疫抗体が減弱してしまうのではないかと考えられています。

 

と言っても、ワクチン未接種や1回のみの人に比べ、2回接種の人の方が多くの場合軽症で済みます。

 

平成22年11月以降は、海外由来の麻疹ウイルスのみが検知されており、国内流行の原因となった型の麻疹ウイルス型(遺伝子型D5)は確認されていません。そして平成27年3月27日には、WHOから「日本は麻疹の排除状態にある」と認定されました。

 

ですが現在でも、海外から持ち込まれた際などには流行がおこります。感染を広げないために、定期接種は忘れずに受けるようにしましょう。

診療内容

当院では患者さまをできるだけお待たせしない快適な医療のために、予約システムを導入しています。心療内科は完全予約制となり、初診は電話予約のみ、2回目以降インターネット予約可能です。

インターネットから翌日以降の時間予約が可能です。

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