呼気一酸化窒素検査診療内容/当院の検査・超音波検査

呼気一酸化窒素検査とは?

呼気一酸化窒素検査は、喘息や咳喘息の診断に非常に有用な検査になります。

 

空気の通り道にアレルギー反応が生じていれば、吐く息に含まれる一酸化窒素の濃度が上昇します。これを測定することで、アレルギーがあるのかどうかを推定することができます。

 

2013年に保険適応となった新しい検査で、小さな機械ですが本体や検査キットがとても高く、導入されている医療機関は少ない検査になります。

 

呼気一酸化窒素検査は、数字でアレルギー反応をみることができます。喘息や咳喘息は、症状が治ってしまったら治療をやめてしまいがちですが、放っておいてしまうと少しずつ悪化してしまいます。数字で認識していくために、この検査を導入しました。

 

検査には少しコツが必要ですが、方法はとても負担が少ないです。喘息と疑われた方は、ぜひ一度検査をうけてみてください。

呼気一酸化窒素検査の方法

呼気一酸化窒素検査は、喘息や咳喘息など、アレルギーが原因に疑われる咳が認められる患者さんのための検査です。検査が必要かどうかは、医師が診察して判断させていただきます。

 

呼気一酸化窒素検査は、診察室をでて右手にある処置室で行います。負担は少ない検査ですがコツが必要なので、スタッフがサポートさせていただきます。

 

まずはじめに、検査の流れを整理してお伝えします。

  1. できるだけ息をはきだす
  2. フィルターをくわえて、できるだけ息を吸い込む
  3. モニターを見ながら、10秒間一定の速度で息を吐き出す

この検査は、モニターに表示されるアニメーションを見ながら行っていきます。

呼吸を整え、落ち着いてきてから検査を開始します。まずはできるだけ息を吐き出します。その後フィルターをくわえ、思いっきり息を吸い込みます。

 

そして一定の流量で息を吐いていきますが、モニターのアニメーションをみながら、枠の中におさめていくように呼吸量を調節します。

 

アニメーションは3タイプありますが、当院では雲が上下に行ったり来たりするアニメーションを使用しています。吐きすぎると上に行き、少ないと下にいきます。それを目安に調節します。

 

10秒間吐き出せば検査は終了です。結果がでるまで待合室でお待ちいただき、医師から結果を説明させていただきます。

 

このように検査自体はとても簡単です。一定の流量で息を拭き続けるだけで測定できます。痛くもないので、患者さんの負担もほとんどない検査になります。

呼気一酸化窒素検査が診断に役立つ病気

呼気一酸化窒素検査は、気管支喘息や咳喘息などのアレルギー疾患による咳が疑われる場合に行う検査です。

 

気管支喘息や咳喘息は、非常に患者さんの数が多い疾患です。喘息の患者さんは全国で430万人といわれていますし、咳喘息は慢性咳嗽の方の実に3割~5割になるといわれています。

 

一方でこれらアレルギー疾患は、確定診断をつけるのが非常に難しい疾患です。それぞれの診断基準をご紹介します。

 

気管支喘息の診断基準は、

  • 喘息に典型的な喘鳴・息苦しさ・咳の反復
  • 可逆性の気流制限
  • 他の疾患の否定
  • 気道過敏性の亢進
  • アトピー性素因の存在
  • 気道炎症の存在

6つを参考に診断するようにとされています。

 

つまり気管支喘息は、「この検査が陽性だったら診断できる」、「この所見が無ければ違う」、といったように明確に診断できない病気です。

 

胸の聴診をしてヒューヒューする音(喘鳴)が聞こえたら喘息と診断されてしまうことも多いですが、これは早計です。喘鳴が聞こえる病気は他にありますし、喘鳴が聞こえなくても喘息のことは多々あります。

 

また咳喘息の診断は、以下の通りです。

  • 喘鳴を伴わない咳が8週間以上続く
  • 喘鳴や呼吸困難などを伴う喘息にかかったことがない
  • 8週間以内に上気道炎(風邪など)にかかっていない
  • 気道が過敏になっている
  • 気管支拡張剤が有効である
  • 咳を引き起こすアレルギー物質などに反応して咳が出る
  • 胸部レントゲンで異常が見つからない

一般的にこの7つがすべて当てはまると、咳喘息と診断できるとされています。ですが、項目を一つ一つよくみてみましょう。

 

8週間以上咳が続くというのが項目でありますが、「8週間咳が続くまで我慢しなければならないのか?」という疑問があります。8週間(2か月)治療をしないで様子をみつづけるというのは、臨床の現場では現実的ではありません。

 

しかし診断があいまいなまま治療を開始すると、結果として薬を服用しても咳が治らない時に、何が原因だかわからなくなるというジレンマがあります。

 

このように気管支喘息も咳喘息も珍しくない病気なのに、診断が非常に難しい病気です。こういった難しい病気の診断に活躍するのが、呼気の一酸化窒素検査です。

呼気一酸化窒素検査の目的

呼気一酸化窒素検査は、2013年より保険適応になった検査です。一酸化窒素(NO)は、気管支喘息や咳喘息などの慢性炎症が気道にあると上昇する物質です。

 

この呼気中のNOが高いかどうかみることで、

  • 気道の過敏性の亢進
  • 気道炎症の存在

この2つの診断基準を確認することができます。

 

気管支喘息も咳喘息も、治療としては吸入ステロイドを長期にわたって使っていくことが基本となります。

 

そのため、呼気一酸化窒素検査でしっかりとアレルギーの存在を確認してから治療をすすめたほうが、原因を考えながら治療することができます。

 

呼気一酸化窒素検査は診断だけでなく、治療判定にも使用できます。喘息は、咳がない時にも治療を継続しないと再発しやすい病気です。症状が無いと、お薬を吸入し続けるモチベーションが下がってしまう方もいるかもしれません。

 

呼気一酸化窒素検査を定期的に行えば、吸入ステロイドで気道の炎症が抑えられていることが数値でも確認できます。そのため喘息などの気道に炎症がある方は、この検査で治療効果を実感してください。

当院では患者さまをできるだけお待たせしない快適な医療のために、予約システムを導入しています。

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