小児喘息は母親のせい?

小児喘息は母親のせいって本当?原因や自宅でできること3つを解説

「小児喘息は母親のせい?」「自分が喘息だから、子どもも小児喘息になったの?」
このような不安を持ったり、ご自身を責めたりしていませんか?

小児喘息に遺伝が関係している可能性はあります。ただし、小児喘息の原因は遺伝だけではありません

本記事では、小児喘息の原因や自宅でできることをわかりやすく解説します。

小児喘息になったのは母親のせいかも、と悩まれている方のお役に立てれば幸いです。

小児喘息は母親のせいって本当?

アレルギー体質は、遺伝する可能性があると考えられています。

しかし、両親が喘息でも、必ずお子さまが喘息になるとは限りません。お子さまを取り巻く環境も関係して小児喘息は発症するからです。

環境に関する要素をくわしくみてみましょう。

  • ダニ
  • カビ
  • ホコリ
  • ウィルス
  • タバコの煙
  • 黄砂
  • PM2.5 など

小児喘息は、遺伝の影響があらわれる可能性はありますが、それ以外の要因も重なって発症するため決して母親だけのせいではありません

今は小児喘息に使える薬がいくつもあり、小児喘息と診断されても症状コントロールが望めます。そのため、あまりショックを受けず、小児喘息の症状をコントロールすることを意識してみてくださいね。

小児喘息の原因について、さらにくわしく知りたい方はこちらもご覧ください。

小児喘息の症状を和らげるために自宅でできる3つのこと

小児喘息の症状を和らげるために、自宅でできる3つのことを紹介します。つぎをみてみましょう。

1.吸入薬を使用する

小児喘息の症状が落ち着いていても、毎日吸入するよう医師から言われることがあります。気道(空気のとおり道)の炎症をおさえ、小児喘息の症状を改善させるためです。

しかし、症状がない時期は吸入を忘れるケースがあります。医師に言われたとおり吸入を続けることが、小児喘息の症状をコントロールするために重要です。

毎日同じ時間や場所で吸入するなど、忘れない工夫をしましょう。

例)

  • 歯磨きをする前
  • 食事の前
  • 保育園や幼稚園に行く前
  • 寝る前 など

家を掃除する

小児喘息の約70〜90%がダニを原因とするアレルゲンだと言われています。そのため、ダニやハウスダストを減らすことは、小児喘息の症状を悪くさせないために大切です。

具体的になにをすればいいのかみてみましょう。

  • 掃除機をかける
  • 布団を干す
  • シーツ類を洗う
  • 空気清浄機を使う など

とくに、寝室や寝具はこまめに掃除することがおすすめです。寝ているときに吸い込むダニやハウスダストを減らすことで、小児喘息の症状が改善する可能性があるからです。

小さなお子さまがいると大変ですが、こまめな掃除をこころがけてみてくださいね。

小児喘息の症状の変化を観察する

小児喘息は症状に合わせて、薬の量や種類を調整するため、症状が変わったときはすみやかに医師に伝えることが大切です。

とくに、小さなお子さまの場合、ご両親からの情報が治療や薬を決めるのに役立ちます。気になることはどんなことでも医師に伝えてみてくださいね。

よくある質問

よくある質問と回答を紹介します。ご覧ください。

Q1: 小児喘息の発症のきっかけは?

小児喘息は、以下のようなさまざまの原因が重なって発症します。

からだの要因 環境の要因
・アレルギー体質
・気道が過敏
・アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)
・ウィルス
・大気汚染
・受動喫煙
・天候 

参照元:

小児喘息を悪化させる恐れがある環境をできる限り避けたり、マスクを使用したりして直接空気を吸い込まない対策をとることがおすすめです。

Q2:小児喘息が起こりやすい理由は何ですか?

ダニをはじめとするアレルゲンが原因で小児喘息を発症することが多く、できる限りダニを吸い込まないようにすることが大切です。

そのほかにも、以下のようなときには症状が悪くなるリスクがあります。

  • 急に冷たい空気を吸うとき
  • 大気汚染があるとき
  • タバコや花火の煙を吸うとき
  • かぜをひいたとき など

黄砂やPM2.5の警報が出ているときには外出を控えたり、マスクを活用したりして対策してみてください。

Q3:小児喘息の原因はストレスですか?

小児喘息はストレスが原因で症状が出たり、悪くなったりする可能性があります。

どんなことが原因でストレスになる恐れがあるか具体的にみてみましょう。

  • 喘息の症状が出るかもしれない
  • 薬が効かないかもしれない
  • 苦しくなるかもしれない
  • 病院に行かなくてはいけないかもしれない
  • 注射や点滴など痛い思いをするかもしれない など

気づかないうちに、お子さまがこのようなことを考えている可能性があります。ご両親の過度な不安は、お子さまにストレスを与えてしまう可能性もあるため、ゆったりとした気持ちでお子さまに接してあげてください。

なにか不安なことがある場合には、主治医に相談することをおすすめします。

小児喘息は母親のせいと悩む方へ

ご両親のアレルギー体質がお子さまに遺伝する可能性はありますが、それ以外のさまざまな要因が重なって小児喘息は発症します。

もしお子さまが小児喘息になったとしても「自分のせい」と責めないようにしましょう。

小児喘息は、適切な治療をすると症状のコントロールができることが多い病気です。お子さまが安心して治療を受けられるよう毎日の吸入を手助けしたり「頑張ったね」「えらいね」などとほめてあげてくださいね。

なにかお困りのことがあれば、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

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カテゴリー:通年の子供の病気  投稿日:2024-09-21

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