ポリソムノグラフィー検査

ポリソムノグラフィー検査

ポリソムノグラフィー検査とは?

睡眠時無呼吸症候群の検査は、

  • 簡易検査:アプノモニター検査
  • 精密検査:ポリソムノグラフィー検査

に分けられます。

まずは簡易検査を行い、詳しく調べる必要がある方はポリソムノグラフィー検査を行っていきます。

ポリソムノグラフィー検査には、

  1. 入院での終夜ポリソムノグラフィー検査(入院フルPSG検査)
  2. 在宅での終夜ポリソムノグラフィー検査(在宅フルPSG検査)

の2つに分けることができます。

当院では、在宅での終夜ポリソムノグラフィー検査を行うことができます。入院での終夜ポリソムノグラフィー検査を希望される方は、検査可能な病院をご紹介させていただきます。

※在宅での終夜ポリソムノグラフィ―検査につきましては、より正確な入院検査を行うことで診断を正確に行う目的で、一時休止しておりました。しかしながら新型コロナウイルス感染症の流行をうけて、在宅で診断できる意義は高いため、再開させていただくこととしました。

在宅終夜ポリソムノグラフィー検査の流れ

在宅終夜ポリソムノグラフィー検査を希望される方は、まずは内科外来を受診していただきます。

医師にご相談いただき、睡眠時無呼吸症候群の評価をしていきます。必要があれば、身体の状態の検査をさせていただきます。

まずは簡易検査を行い、精密検査が必要な場合に精密検査をご案内させていただきます。当院はZone社の在宅終夜ポリソムノグラフィー検査を行うことができます。

ソリュウション株式会社が管理しておりますので、当院から検査申し込みをさせていただきます。後日メーカーよりご連絡させていただきます。

検査費用については当日に、保険を適応して診察費とともにお会計いたします。

従来のポリソムノグラフィー検査の方法

ポリソムノグラフィー検査は、これまでは医療機関に1泊入院をして行う検査でした。

ポリソムノグラフィー検査では、脳波や筋電図、呼吸状態などを評価するために、体に電極などを貼りつけて細かく確認します。この状態で睡眠をとることで、

  • 脳波
  • 呼吸状態
  • 酸素状態
  • いびきの状態
  • 眼球の動き
  • 筋肉の動き
  • 横隔膜の動き

などを調べることができます。

入院によるポリソムノグラフィー検査では、

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群

の違いを確認することができます。それ以外にも、睡眠時無呼吸症候群以外に睡眠関連の病気がないかもわかります。

ただしこの検査は、

  1. 大きな病院を再度受診する必要がある
  2. 1泊入院する必要がある(予約がとりづらい
  3. 費用がかかる(保険点数3,300点 3割負担の方は9,900円+入院費用および個室代:合計3~5万円が目安

などの欠点もあります。

在宅終夜ポリソムノグラフィー検査の特徴

入院での終夜ポリソムノグラフィー検査は大変という方は、在宅で行うこともできるようになりました。

簡易検査と入院検査の中間のような位置づけで、自宅で装置をつけて睡眠中に検査をおこないます。これによって、

  • 脳波
  • 呼吸状態
  • 酸素状態
  • いびきの状態
  • 心拍数
  • 筋肉の動き

などを測定できます。

在宅PSG検査と入院PSG検査を比べてみましょう。メリットとしては、以下のような点があげられます。

  • 自宅で実施できる
  • 費用が比較的かからない(保険点数3,300点 3割負担の方は9,900円

しかしながらデメリットとして、

  • 睡眠時無呼吸以外の睡眠関連疾患はわからない
  • 訪問して説明してはもらえるが、自分で装着する必要がある

こういった点があります。

在宅終夜ポリソムノグラフィー検査後の流れ

検査の結果は、解析されて当院に送られてきます。それをもとに当院の医師から、今後の治療についてのご提案をさせていただきます。

在宅終夜ポリソムノグラフィー検査では、

  • ポリソムノグラフィー(PSG)・・・AHI 20以上

でCPAP治療の適応になります。治療を導入される方は、治療機器の会社をご紹介させていただきます。

治療について詳しく知りたい方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)についてをお読みください。