尿検査診療内容/当院の検査・超音波検査

当院の尿検査

当院では、

  • 院内:定性法による迅速検査
  • 院外:定量法や培養検査

を実施することができます。

 

定量や培養検査については、外注になりますので後日に結果のお伝えになります。定性法はすぐに結果がでるため、当日に結果を踏まえて診断・治療に役立てます。

 

尿検査は、健康診断などでも一般的に行われる検査です。ではなぜ尿検査が広く実施されるのかというと、

  • 尿検体は外観(色や混濁)や臭気をはじめ、非常に多くの情報がある
  • 採血などと違い痛みや苦痛を伴わない
  • 検査が簡便かつ安価に実施できる
  • 迅速に検査結果が得られ、病気の予測が可能となる

以上のように、尿検査は非常に簡便で安価ながら、とても情報量が多い検査になります。

尿検査の流れ

当院での尿検査の流れとしましては、

  1. 受付で、「内科の問診表」に記載いただきます。
  2. 医師が順番に診察をします。
  3. 医師の診察で尿検査が必要か判断します。
  4. 検査が必要な場合、看護師の準備が整いましたらお声掛けいたします。
  5. 紙コップをお渡しします。マークのあるトイレで採尿してください。
  6. 採尿がおわりましたら、トイレの脇の小窓にご提出ください。

このようになっています。

 

尿検査は、テステープを尿につけて色の変化を見ていきます。すぐに結果がわかりますので、結果が出ましたら直ちに医師に報告します。

尿検査で採取する「尿」とは?

ひとことで「尿」といっても、尿は採尿する時間帯や採尿方法により様々な種類があります。そこで採尿時間や採尿方法での名称の違いを紹介します。

 

<採尿時間での違い>

 

尿検査の尿の種類について

 

<採尿方法での違い>

 

尿の採取方法による分類をまとめました。

 

もっとも正確な検査ができる採尿時間・採尿方法は、早朝第一中間尿になります。

 

医療機関等で実施されている採尿方法は、ほとんどが随時中間尿です。初尿は外界からの雑菌が含まれてしまうので、汚染が強いです。そして終末尿は、尿路からの分泌物などが含まれている可能性が大きいです。このため、中間尿が多く使われます。

尿検査の目的と意義

それではその尿検査の具体的な目的は?

  • 病気を推測するためのスクリーニング検査として、非常に有効
  • 治療中の病態把握
  • 血液検査と同時に行うことにより、より病態を詳しく推測することができる

このように尿検査は簡便で安価ながら非常に重要な検査として位置づけられています。

 

尿検査と言っても、実際に多くの種類があります。主に尿が検体となる検査には、

  • 一般的に実施される尿検査(尿糖や尿蛋白、尿潜血など)
  • 妊娠検査(妊娠により尿中に排出されるHCGホルモンを調べる検査)
  • 薬物検査(尿中に排出された薬物の有無を調べる検査)

などの検査があります。

 

ここでは一般的に実施される尿検査について、それぞれの項目の目的と意義をご紹介していきます。

尿蛋白

血液中に含まれている尿たんぱくは、体に必要な物質であるために尿中に排泄されることはほとんどありません。

 

血液中の物質はすべて腎臓の糸球体でろ過されますが、タンパク質は大きさと電荷によるフィルターで、尿中には出ていきにくくなっています。仮に出ていったとしても、尿細管で体に再吸収されます。

 

しかしながら腎臓や尿細管などに障害が起こって機能が低下すると、尿中に蛋白質が漏れ出てしまいます。尿定性の結果、陽性(+)であれば異常と考え再検査を実施します。

 

ただし尿蛋白は、身体に異常がなくても認められることが少なくありません。

  • 発熱時や激しいい運動後
  • 精神的なショックや一時的な疲れ
  • 起立性(体位性)蛋白尿:重力がかかって物理的に腎うっ血

で陽性になることがあります。

 

再検査を行っても異常値が認められる場合は、腎臓疾患や糖尿病、膠原病、尿路感染症などが疑われます。

尿潜血

尿潜血検査は、尿中に赤血球が混じっているかを調べる検査です。

 

尿中に大量の赤血球が混じり、尿自体が目で見て分かるほど赤いと「肉眼的血尿」という分類になります。しかし尿中に混入している赤血球が少量だと、肉眼的には判別できません。こういった尿は医学的には、「顕微鏡的血尿」といいます。

 

血尿は主に、腎臓や尿路系に炎症や損傷があることが多いです。そこから出血して、尿の中に血液が混入するため尿潜血が陽性となります。実際の臨床で多いのが、膀胱炎による血尿になります。

 

また、溶血性貧血などのように、体内で赤血球が大量に壊される疾患でも認められます。赤血球に含まれるヘモグロビンが尿中に排泄されるため、尿潜血は陽性となります。

 

その他、ヘモグロビンと構造の良く似た「ミオグロビン(筋肉中に存在する蛋白質)」が尿中に排泄された場合も、尿潜血は陽性となります。

 

これらのヘモグロビン尿やミオグロビン尿は、尿定性試験でも見分けられませんが、肉眼的には見分けられません。尿沈渣(尿を遠心分離して、顕微鏡で見る検査)を行うと、赤血球が認められません。

 

血尿である場合は、尿沈渣で赤血球が円柱状かどうかで判断していきます。腎糸球体の異常である場合は、そこを通り抜けるために円柱状になります。その下の膀胱や尿管などの異常では、円柱状ではありません。

 

このように尿定性試験で尿潜血陽性になったら、必要に応じて尿沈渣を見ていく必要があります。当院では尿沈渣を見る必要がある場合は、他院をご紹介させていただきます。

 

尿潜血が陽性になる割合は、男性に比べ女性が多いです。そして年齢が高くなるにつれて、陽性率も高くなります。

 

病的でない尿潜血は、激しい運動後、発熱・過労などによる場合があります。また女性では生理中のため、尿に血液が混じってしまうことがあります。

尿糖

尿糖とは、血液中のブドウ糖が尿中に漏れ出してきたものです。

 

ブドウ糖は、膵臓から分泌されるインスリンの働きにより細胞内に取り込まれ、生命活動に必要なエネルギー源となります。ブドウ糖がエネルギー源として利用されると、ブドウ糖は最終的に二酸化炭素と水に分解され、余分な水は尿として体外に排出されます。

 

ブドウ糖は糸球体でろ過されてしまいますが、からだに必要なものなので尿細管で再吸収されます。通常は再吸収の方が排泄を上回るので、ブドウ糖が尿中に排泄されるのは僅かになります。

 

尿糖が検出されてしまうのは、その再吸収を上回るほどの糖が血中にある場合です。ですから尿糖検査は、糖尿病のスクリーニングとして実施されます。

 

ただし糖尿病以外でも、甘いものを食べ過ぎた後や強いストレスを受けた時などは、一時的に尿糖が陽性になる場合もあります。また体質的に尿の中に糖が出やすい「腎性尿糖」もあります。

白血球

膀胱炎や尿路感染などがあると、尿中に白血球が出現します。

 

顕微鏡で見ると、細菌が確認できることもあります。本来は尿路は菌がいませんが、陰部には細菌がたくさん存在します。それが混在してしまうこともあります。

ウロビリノーゲン

肝臓でつくられた胆汁色素のビリルビンが、腸内細菌によって変化したものがウロビリノーゲンです。

 

ウロビリノーゲンの一部は腸壁から吸収されて肝臓に戻り、血液中に入って腎臓から尿と共に排泄されます。しかし、

  • 肝臓や胆道系に異常
  • 溶血などで血液中のビリルビンが増える

このようになると、尿中に排泄されるウロビリノーゲンの量が増加します。

 

健常人でも、ウロビリノーゲンはわずかに排泄されます。ウロビリノーゲンが中等度以上の陽性であれば、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などが疑われます。一方で陰性の場合は、胆道閉塞が疑われます。

ビリルビン

ビリルビンとは、赤血球中のヘモグロビンが肝臓や脾臓で破壊されたときにできる胆汁色素のことです。

 

通常は肝臓から胆汁となって腸内に排泄され、ビリルビンが尿中に出てくることはありません。しかし肝障害や胆道閉塞などで胆汁の流れが妨げられると、血中のビリルビンが増えます。それが腎臓から尿中に排泄されると、ビリルビンが尿検査で陽性となります。

 

通常尿中ビリルビンは陰性ですが、陽性の場合は肝疾患や胆道系疾患が疑われます。

亜硝酸塩

硝酸塩は、普段食事から摂取します。通常であれば硝酸塩は消化管から吸収され、主に腎臓で排泄されます。

 

尿路感染症のように尿中に細菌が繁殖すると、硝酸塩が細菌により還元され亜硝酸へ変化します。健常人であれば尿中に亜硝酸塩は検出されません。

 

ただし細菌が硝酸塩を亜硝酸塩に還元するには4時間ほど必要なため、膀胱炎などで頻尿になると、尿路感染症であっても尿中に亜硝酸塩が検出されないことがあります。

 

通常は尿中の亜硝酸塩は陰性ですが、陽性の場合尿路感染症などが疑われます。

ケトン体

ケトン体とは脂肪が分解された際に生じる、アセト酢酸、β‐ヒドロキシ酪酸、アセトンを総称したものになります。これらは、脂肪分解時の中間代謝産物です。

 

ケトン体は糖代謝の障害の際、代謝エネルギー源として脂肪酸が利用された結果、肝臓で副産物として産生されて尿中に排泄されます。

 

本来血液は弱アルカリ性ですが、血液中にケトン体が増加すると血液は酸性に傾きます。ケトン体の増加により血液が酸性に傾いた状態を、「ケトアシドーシス」と呼びます。

 

ケトン体が高値を示す代表的な疾患として、糖尿病、脱水症、極端なダイエットによる飢餓、激しい運動後、過度のストレスなどがあります。

ph

通常尿のpHは、弱酸性(pH6.0前後)になります。しかし尿pHは食事や運動などの生活習慣によって大きく変動することがあるので、pH4.58.0の間で変動します。

 

例えば睡眠中は呼吸が抑えられて低換気になるため、体内に二酸化炭素が蓄積されます。そのため、尿は酸性に傾きます。また、運動後は体内に乳酸が蓄積するため、尿は酸性に傾きます。

 

糖尿病や痛風、発熱や下痢、脱水などで、尿は酸性に傾きます。反対に嘔吐や尿路感染症などでは、尿はアルカリ性となります。

比重

尿には、体内で不要になった様々な老廃物が含まれています。そのため、水よりは比重が高くなっています。尿比重は腎機能の障害の有無や、腎臓の病気の疾患の病期を推定するために測定します。

 

尿比重が高い場合、脱水や糖尿病、ネフローゼ症候群などが疑われます。反対に尿比重が低い場合は尿崩症、腎不全、腎盂腎炎などがあります。水分の過剰摂取や利尿剤の服用でも、尿の比重が下がることがあります。

尿定性検査について詳しく知りたい方へ

尿定性検査は、非常に簡便に行うことができる検査です。検査の精度も高く、しっかりと判定ができるようになってきています。

 

ここでは最後に、尿定性検査について詳しく知りたい方にむけて、どのようなメカニズムで尿検査がなされているのか、その測定原理についてお伝えしていきたいと思います。

 

また、結果に影響を与える妨害物質についてご紹介していきます。

尿検査の測定原理

尿検査の測定原理をまとめました。

尿検査に影響を与える要因

まずは項目とは関係なく、尿定性検査自体での要因としては以下のようになります。

  • 試験紙の劣化によって偽陽性を起こすことがあります。
  • 尿検査では単純な構造で、反応原理も化学的なものが多いため、尿中に存在する物質や尿自体の成分変化によって偽陽性を示すことがあります。
  • 着色尿の場合は試験紙部分が着色され、偽陽性として判定されることがあります。
  • 偽陽性を疑った場合は、確認法を実施します。

 

それぞれの検査項目ごとに、細かくみていきましょう。

 

尿検査に妨害を与える要因をまとめました。

診療内容

当院では患者さまをできるだけお待たせしない快適な医療のために、予約システムを導入しています。

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