レントゲン検査
当院のレントゲン検査
当院では、レントゲン検査を実施することができます。
レントゲン検査は、ほとんどの方が一度は行ったことがあるかと思います。からだの中を透過するX線を画像にすることで、白黒の画像にしてからだの中の状態がわかります。
ちなみにレントゲンというのは、X線を1895年に発明した物理学者のヴィルヘルム・コンラート・レントゲンに由来しています。
当院ではフィルムに撮影することはせず、デジタル化しています。このためすぐに結果を見ることができますし、ひとつのモニターで複数のレントゲンを比較することができます。しっかりと比較できることで、治療効果が明確になります。
レントゲン検査は、
- 診察して医師が必要と判断した場合
- 健康診断
で実施しています。
当院でのレントゲン検査の流れ
内科診察室を出て右手に進んでいただきますと、レントゲン検査室がございます。
検査の準備が整いましたらお声掛けしますので、手前のイスでお待ちください。
レントゲン室では、当院で用意しているシャツに着替えていただきます。金属が写ってしまうと、レントゲン画像を正しく撮影できないためです。着替え終えましたら、スタッフにお声掛けください。
着替え終えた頃合いを見計らって、スタッフからもお声掛けさせていただきます。
撮影位置などを調整させていただき、準備が整いましたら医師がレントゲン撮影を行わせていただきます。
レントゲン検査の目的
ほとんどの方は、一度はレントゲン検査を受けたことがあるかと思います。レントゲンは、目に見えない体の中の状態をみる検査です。
医師が問診や身体所見で病気を疑ったときに、体の中の状態を確認するために行う検査になります。
- 喉が痛い→頚部レントゲン写真:咽頭や喉頭の異常がないか
- 咳や痰がでる→胸部レントゲン写真:肺炎や肺癌など肺に異常がないか
- 腹痛・便秘→腹部レントゲン写真:お腹の動きはどうか
特に呼吸器疾患が疑われた場合は、胸部レントゲン写真の撮影をできるだけ行ったほうが良いです。胸部レントゲン写真は、状態が悪くなればなるほど、画像の所見も派手になります。1枚胸部レントゲン写真を撮って肺の状態を確認すれば、大きな病気があるかどうかを判断できる検査となっています。
レントゲンでまずは肺の状態を確認し、異常を認めた場合は胸部CT検査でより細かく調べるかを考慮します。胸部CTは胸部レントゲンの200倍の放射線被ばく量のため、気楽に撮影するのはお勧めできない検査です。CTがあるような大きな病院でも、CTよりもまずレントゲン撮影を行って必要性を判断します。
症状が軽くても、思わぬ病気が隠れていることもあります。咳や痰といった症状は、肺に何かあるかもしれないという体の警報です。
また、喘息や肺気腫などでご紹介いただく患者様も多いですが、状態が安定していても当院では、一度はレントゲン写真を撮影させていただくことが多いです。これは、今後もし咳や痰や息切れがひどくなった時に、悪くなる前の写真との比較が重要だからです。
レントゲン写真は、実は非常に判断が難しい検査になります。読みなれている医師でなければ、見落としてしまうこともあります。肺以外にも、
- 肋骨
- 筋肉
- 横隔膜
- 心臓
- 血管
など数多くの物がうつります。また、
- タバコ
- 結核などの既往
- 手術
などで元々の肺自体が痛んでいて、数多くの傷跡がある人もいます。
そのため、調子が悪くなる前のレントゲン写真と比較することで、変化があるかないかを比較することが大切になります。当院にかかりつけになってくださる方は、ぜひ一度はレントゲンの撮影をお願いしたいと考えています。