院外血液検査
当院の血液検査の体制
当院では、京浜予防医学研究所に血液検査を外注することで、あらゆる血液検査を実施することができます。
京浜予防医学研究所の検査ラボが近くにあるということもあり、
- 平日は19時30分まで、日曜日は17時30分まで血液検査が可能
という恵まれた検査体制になっております。多くの検査が翌日までに結果が判明します。(※一部、時間のかかる検査もございます。)
検査結果は当院にデータとして送られてきて、電子カルテに自動で反映されます。このため、過去の検査結果も一覧で比較することができます。
検査結果はミスを100%起こらないようにするため、診察室で直接印刷して患者様にお渡しする形になります。
血液検査の料金
血液検査の料金に関しては、どの医療機関を受診しても一律で決まっています。検査の内容に応じて金額が決まってきますので、それぞれの検査内容によっても異なります。
気がかりな方は遠慮なく、担当医や受付におっしゃってください。
こころの外来での血液検査
こころの外来では、初診時に血液検査を行うことが多いです。また、継続的に治療していく中で、治療の効果や副作用を評価するために、血液検査を行うことがあります。
初診時には、おもに以下の2つの目的で血液検査を行うことが多いです。
- 初診時に精神症状に影響する身体疾患を除外するため
- 初診時にからだの状態を評価するため
からだの病気が原因で精神症状が生じることもあります。このため初診時に、可能性のあるからだの病気を除外する必要があります。
とくに甲状腺疾患には注意が必要で、健康診断などでも検査をすることがありません。甲状腺ホルモンは精神状態への影響が大きいため、少しでも可能性がある場合は血液検査を行います。
また治療を進めていくにあたっては、長期的にお薬を服用していくことが少なくありません。お薬は肝臓や腎臓などに影響を及ぼす可能性があるため、初診時のからだの状態を評価する必要があります。
継続的に治療していく中で血液検査をする目的としては、大きく以下の2つがあげられます。
- 特定のお薬の血中濃度から、有効性や副作用を評価するため
- 継続的なお薬の使用で、からだへの影響が出ていないか確認するため
リーマスなどの気分安定薬、デパケンなどの抗てんかん薬は、血中濃度が治療に重要になります。有効性や副作用を評価するため、どれくらいのお薬の血中濃度かどうか、定期的に測定する必要があります。
また、継続的にお薬を服用していると、肝臓や腎臓などに負担がかかります。お薬によっては代謝に影響するものもあるため、糖尿病などもチェックする必要があります。
こころの外来では、以上のような目的で血液検査を行っていくことが多いです。
からだの外来での血液検査
からだの外来では、様々な患者様がいらっしゃいます。医師が診察し、必要に応じて血液検査を提案させていただきます。
症状によって検査内容も様々になりますが、当院では患者様のニーズを大切にしています。初診時に、以下のようにご希望を伺います。
- なるべく簡潔に診察を希望
- 今回の病気について採血、レントゲンなど細かく精査してほしい
- 今回の受診をきっかけに生活習慣病など他の病気も調べてほしい
このように患者様のニーズを踏まえて、医師から血液検査を提案いたします。その際に、2点ほど注意点がございます。
- 簡潔に診察が希望の方でも、医師が行ったほうが良いと思う検査は、その根拠も含めて説明させていただくことがあります。
- 全く疑いの持てない病気に対しては、保険診療で血液検査はできません。(少しでも疑いがあれば可能)
当院では、院内で可能な迅速血液検査もございます。
- 血糖値
- HbA1c
- 脂質(総コレステロール、善玉コレステロール、悪玉コレステロール)
- CRP
- 血算(白血球、赤血球、血小板)
これらの項目は、院内迅速血液検査も可能です。
- 重症度をすぐに判断したい場合
- すぐに結果がわかれば効率的に治療できる場合
以上の場合は、院内迅速血液検査を行います。とくに重症度をすぐに評価したい場合は、院外検査を待っていては意味がありません。その場合は、院内迅速検査と院外検査を併用することもあります。(院外でのみ可能な検査もあるためです)
院内血液検査につきましては、詳しくは以下をご覧ください。
からだの外来では、以上のように血液検査を行っていきます。また当院には、血液内科専門医も在籍しています。健康診断や他院での血液検査の異常も、気兼ねなくご相談ください。