心電図
当院の心電図検査
当院では、心電図検査を実施することができます。
心電図検査は、
- 心臓の病気が疑われるとき
- 心電図に影響のあるお薬を使うとき
- 健康診断
などで行います。
心臓の病気は非常に怖いため、
- 胸痛
- 不整脈
- 心不全(浮腫など)
があるときには、心電図はかかせません。
当院では、その日のうちに心電図を測定することができます。女性には原則的に、女性スタッフが検査が実施させていただきますのでご安心ください。
心電図検査の流れ
心電図検査は、処置室で行っております。準備ができましたらスタッフがお声掛けしますので、できれば診察室近くでお待ちください。
女性の患者様には、原則的に女性スタッフが検査を実施させていただいております。しかしながら状況によっては男性スタッフが担当させていただくこともありますので、女性がご希望の場合は遠慮なくおっしゃってください。
横になっていただき、胸部と手足に電極をつけていきます。胸部は吸盤のような電極で、手足は輪っかになります。
女性の方はブラジャーのホックだけ外していただければ、上にずらして検査をすることもできます。
電極を付けおわりましたら、リラックスして横になっていてください。タイミングをみて心電図を記録していきます。筋肉が緊張していると、波がギザギザになってしまいます。
測定がおわりましたら終了です。医師から結果を説明させていただきます。(緊急性がない場合は、後日の説明になることもあります。)
心電図検査の目的
心電図検査では、心臓の電気信号をひろうことで、心臓の動きや機能を簡便に評価することができます。ほとんどの方は健康診断などで、一度は行ったことがあるかと思います。
心臓は収縮したり拡張したりするときに、微弱な活動電流が流れます。心電図はその微弱な活動電流を読み取って、波形としてあらわします。
心電図では、2つの方向から電気の変化をみていきます。
- 四肢誘導:上下方向
- 胸部誘導:水平方向
基本的に心臓の電気は、右上から左下の方向に伝わっています。これを様々な方向(ベクトル)で記録していったものが心電図です。
心電図に異常があるということは、心臓に何らかの機能的な異常が生じていることになります。心電図によってその原因と、おおよその場所を推定することができます。
具体的な症状としては、
- 胸が痛い
- 動悸がする
- 足がむくんでいる
などになります。こういった心臓に何か異常があるかもしれないことが疑われる場合に、心電図を測定します。
一方で心電図は一様ではなく、変わった特徴がある心電図の方もいます。
- リズム
- 波形の形
- 速さ
は人それぞれになります。
そのため症状が出たときに測定した心電図が、
- 前からあった所見なのか
- 今回の症状が出て出現した所見なのか
が難しいことも少なくありません。
- 心筋梗塞
- 狭心症
などを患ったことがある方は、心臓がダメージを受けて少し変わった波形が残っている方もいます。
そのため当院に定期的に通院していただくかかりつけの患者様には、ぜひ一度心電図の検査を受けることをお勧めしています。
症状が無い時に調べることで、もともとの心電図波形を知ることができます。お薬の中には心電図の波形に影響を与えるものもあります。事前に心電図を測定しておけば、前からあったのか、お薬の影響なのかもわかります。(たとえばレクサプロをはじめとした抗うつ剤では、QT延長という心電図変化が起こりやすいといわれています。)
また症状が無くても、心電図によって病気が発見できることがあります。
代表的な病気の一つとして、心臓が脈打つ早さが不規則な不整脈があげられます。この不整脈は血栓の原因になることもあるので、見過ごすはできません。不整脈の程度によっては薬物治療、さらにはペースメーカーなどの処置が必要になる方もいます。
このように心電図は、重要な心臓の状態を知る最初の一歩になります。ぜひ一度、心電図を調べてみましょう。