小児喘息の原因はカビ!?

小児喘息はカビが原因でなることも!咳が止まらないときの治し方5つ

「小児喘息の原因はカビ?」「咳が止まらないときの治し方はあるの?」
このような疑問を持っていませんか?

小児喘息はカビが原因で発症したり、症状が悪くなったりすることがあります。

本記事では、カビの対策や小児喘息の咳が止まらないときの治し方を解説します。小児喘息でカビが原因かもしれないと悩まれる方のお役に立てれば幸いです。

小児喘息はカビが原因で起きることも

小児喘息の70-90%は、カビやダニなどのアレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)が原因です。ダニの除去と一緒にカビの除去をおこなうことがおすすめです。その理由をみてみましょう。

  • 一部のダニはカビを栄養にしている
  • 掃除の仕方や使うものなど、対策方法が似ている
  • カビとダニは増えやすい温度と湿度の条件が似ている など

カビ対策をおこなうことで、小児喘息の症状が軽くなる可能性があります。対策や具体的な方法をつぎの項目で解説するため、ぜひみてください。

小児喘息の原因のひとつであるカビが発生しやすい条件

小児喘息の原因のひとつであるカビが発生しやすい条件を、それぞれみてみましょう。

温度と湿度

カビが育ちやすい温度と湿度は以下のとおりです。

温度 湿度
25〜35℃ 70〜90%

室温や湿度が高めの状態が続くと、カビが増えやすく注意が必要です。

カビが育ちやすい環境

カビが育ちやすい環境をみてみましょう。

  • 湿気が高い部屋
  • 水分が残りやすい浴室や洗面所
  • 風通しが悪い靴箱
  • 長い間使用していないエアコン
  • 掃除が不十分なカーペット
  • 壁と隙間のない家具の裏
  • 風通しが悪い押入れ など

家の中で、湿度が高いところや風通しが悪いところがカビにとって好条件な場所です。ご自宅にあてはまるところがないか、チェックしてみてくださいね。

カビの対策

具体的なカビ対策をくわしくみてみましょう。

対策する場所 具体策
部屋 ・湿度60%以下でカビは増えにくくなるため、湿度が高いときは除湿機を使う
・こまめな換気をおこなう
・雨の日や窓を開けられないときには換気扇を使う
浴室や洗面所 ・換気をおこなう
・壁や天井に石鹸の残りや、あかを残さないよう掃除する
・浴室の壁や洗面台の周りなどの水滴をタオルで拭き取る
靴箱 ・靴箱にしまう前に靴を干して水分を蒸発させる
・靴箱の換気をする
・長い間、使わない靴は汚れを落としたり、クリームで保護したりする
エアコン ・フィルターについているほこりを掃除する
・年3〜4回は掃除する
カーペット ・掃除機をかける
・丸洗いできるものは洗濯し、乾燥させる
家具 壁から5cm程度離す
クローゼット ・除湿機や除湿剤を使用する
・風通しをよくする
・定期的に掃除機をかける

参照元:暮らしの中のダニ・カビ対策|堺市

カビは乾燥や日光に弱いため、湿度が高いところや日当たりが悪いところは、とくに気をつけて対策してみてください。

小児喘息で咳が止まらないときの治し方

小児喘息で咳が止まらないときの治し方を5つにしぼり説明します。

水分を取らせる

痰を出しやすくするために、お子さまに水分を取らせてあげましょう。咳が続いているときに、一気に飲むと咳き込んだときに吐いてしまう恐れがあるため、少しずつ様子をみてあげてくださいね。

  • 麦茶
  • 経口補水液
  • 乳幼児用イオン飲料 など

水やお茶をこばむ場合には、お子さまが飲めそうなジュースで試してみてください。

部屋の乾燥に注意する

部屋が乾燥していると咳が出やすくなります。適切な湿度をみてみましょう。

季節 湿度
春〜夏 40〜60%
秋〜冬 40〜60%
(冬は湿度を保つことが難しく、インフルエンザウイルスの生存率が高い40%を切らないように注意が必要)

出典元:東京都こども医療ガイド/東京都保健医療局

湿度が低い場合には、加湿器を使ったり、洗濯物を室内に干したりすることがおすすめです。

姿勢を工夫する

咳が出るときは姿勢を工夫すると咳が落ち着いたり、減ったりすることがあります。具体的にみてみましょう。

  • 仰向けのときは、頭の下にバスタオルをしいて上体を起こす
  • 咳き込んだときに抱っこ(縦抱き)をする
  • ご両親がソファに座って、お子さまを抱っこしたまま寝かせてあげる など

咳をしているときは、お子さまの上体を少し起こしてあげる姿勢をとってあげてください。

そのときに、鼻と口がふさがれてしまうと呼吸ができないため、呼吸ができているかもあわせて確認してみましょう。

薬を使う

小児喘息の薬や吸入薬をもらっている場合は、医師に言われたとおりに使いましょう。小児喘息の発作のときに使う吸入は、通常5〜15分程で効果があらわれます。
薬を使ってもよくならない場合は、小児科の受診を検討してみてください。

小児科や呼吸器内科がある病院を受診する

つぎのような症状があるときは、はやめに受診する必要があります。

  • 息を吸うときに肋骨の間がへこむ
  • 苦しくて話せない
  • 咳が原因で眠れない
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 飲んだり食べたりできない
  • 呼吸がいつもよりはやい など

週末や夜間はかかりつけ医が対応できない可能性もあります。そのため、気になる症状があるときは、はやめに受診したり、市区町村の救急センターに問い合わせてみるといいでしょう。

小児喘息の原因はカビかもと悩まれる方へ

小児喘息の原因のひとつにカビがあります。しかし、カビが発生しやすい環境を知り、対策を立てることでカビの発生や増殖を抑えることができます。

カビ対策は、小児喘息の症状を悪くしないために重要です。
小さいお子さまがいると難しいときもありますが、できる限りこまめな掃除や対策をとってみてくださいね。
なにかお困りのことがあれば、いつでもご気軽に当院までご相談ください。

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カテゴリー:通年の子供の病気  投稿日:2024-09-09

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