ピル外来

ピル外来

ピル外来について元住吉駅前院の婦人科医が解説します。

緊急避妊薬:アフターピル

緊急避妊とは、避妊せずにセックスしてしまった場合や、コンドームが破けるなど避妊の失敗が起こった場合などに、緊急で妊娠を防止するという方法です。

性交渉後に服用する避妊薬で、72時間以内に服用する必要があります。妊娠を止める確率は薬の種類によりますが、72時間以内に飲むと、約70%以上の確率で避妊に成功するとされています。

※この薬を飲んだ後も妊娠する可能性がありますので、できれば妊娠したかどうか分かる3週間後までは、性交渉をしないのが確実です。

副作用

稀ではありますが、副作用が現れることがあります。

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 下腹部痛
  • レボノルゲストレル1錠 8,800円(税込み)

低用量ピル

卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の女性ホルモンを合わせてできた錠剤です。避妊薬とも呼ばれるように、避妊効果がある薬として知られています。

避妊目的で使用する場合は自費診療となりますが、月経困難に対する治療を目的とする場合は保険適応となります。月経不順、過多月経、月経前症候群(PMS)、子宮内膜症などにも効果があります。

そのほか、月経移動も可能なため、大切なイベントや仕事を控えた方にとっても大きな味方です。やめたいとき、つまり妊娠したくなったらすぐにやめられることも低用量ピルの大きなメリットです。

※40歳を過ぎると副作用(血栓症)のリスクが上がると言われているため、先生にご相談ください。

低用量ピルの効果

  • 月経不順の改善や調整
  • PMSの改善
  • 月経痛、過多月経の改善
  • 卵巣がん・子宮体がんの予防

副作用

  • 血栓症のリスクが上がる

体が慣れるまでは、

  • 吐き気
  • 胸のハリ
  • 不正出血
  • 頭痛
  • 下痢
  • むくみ等

お勧めできない方

血栓症になったことがある方ヘビースモーカーの方は、血栓症のリスクが高くなるため、ピルの服用に適しません。

そのほか血栓症を持つ人やリスクの高い人、高脂血症のある人、高血圧症を薬でコントロールできない人、肥満の人、子宮頸がんや乳がんのある人、肝機能障害や腎臓の働きが悪い人などは、低用量ピルを使用できません。

月経移動

生理を早めたい場合

生理を早めるには中用量ピルを使います。ずらしたい生理の一つ前の生理が始まってから5日目までに最低10日間内服します。ピル内服終了日の2・3日後から出血が始まります。

生理を遅らせる方法

生理を遅らせるためには中用量ピルを使うことが多いです。予定月経の5日前から月経を遅らせたい日まで中用量ピルの内服をします。ピル内服終了日の2・3日後から出血が始まります。

  • プラノバール  1錠 220円(税込み)

婦人科の情報発信

当院を運営している医療法人社団こころみでは、婦人科の情報発信を積極的に行っています。

産婦人科専門医が執筆・監修しています。ぜひ治療にあたりまして、参考にしていただければ幸いです。