子宮・卵巣(子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫)

子宮・卵巣(子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫)

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮の筋組織にできる良性腫瘍です。

過多月経、生理痛、不妊や流産の原因となることがあります。婦人科診察での超音波検査で見つかることが多い為必要に応じて検査をお勧めします。

治療

子宮筋腫・治療

子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来なら子宮の内側の壁を覆っている子宮内膜が、子宮の内腔以外の部位(卵巣や腹膜、子宮の壁の中など)に発生し、発育を続ける病気です。20~30歳代の若い世代の女性に発症することが多いとされています。

症状

子宮内膜症を発症すると、早期の段階では月経中を中心に下腹部の痛みが強くなります。また、進行すると周囲の組織と癒着を引き起こし月経痛が悪化するだけでなく、慢性的な腰痛や下腹部痛、排便時や性交時の痛みなどが現れるようになります。

検査

  • 超音波検査
  • 血液検査

治療

  1. 低用量ピル
  2. 黄体ホルモン
  3. 鎮痛剤

卵巣嚢腫

卵巣にできる腫瘍の総称を卵巣腫瘍と言い、大きくのう胞性腫瘍 と 充実性腫瘍の2つに分けられます。

のう胞性腫瘍は卵巣のう腫のことであり、そのほとんどが良性です。

症状

腫瘍が大きくなるまで自覚症状がないことが多いのが特徴。

腫瘍が大きくなるに伴って、腹部膨満感(お腹が張った感じ)、腰痛、下腹部痛、便秘が見られます。なかには、下腹部のあたりにやわらかいしこりのようなものに気付く方もいます。

検査

  • 超音波検査

治療

卵巣嚢腫の治療方法は、腫瘍のタイプや大きさ、年齢などによって大きく異なります。サイズが小さく悪性腫瘍を疑わせるような検査結果もなく、自覚症状がない場合は定期検査のみで治療を行わないケースがほとんどです。

子宮内膜症が原因で発症するチョコレート嚢胞の場合は、低用量ピルや黄体ホルモンなどのホルモン治療を行って卵巣内での子宮内膜の増殖を抑えて腫瘍を縮小させる治療が行われることがあります。しかしチョコレート嚢胞はがん化することもあるため慎重な対処が必要です。

婦人科の情報発信

当院を運営している医療法人社団こころみでは、婦人科の情報発信を積極的に行っています。

産婦人科専門医が執筆・監修しています。ぜひ治療にあたりまして、参考にしていただければ幸いです。