3歳以降に必要な予防接種について
3歳以降に必要な予防接種は以下の通りです。
- 日本脳炎ワクチン
- 麻疹風疹ワクチン第2期(MR)
- おたふくかぜワクチン2回目
- 2種混合ワクチン第2期(DT)
- HPVワクチン
3歳以降は保育園や幼稚園などで多くの子供たちと接触する機会が増えるため、感染症の予防が一層重要です。
上記のワクチンのうち、おたふくかぜワクチン以外は定期接種として無料で受けることができます。
3歳〜4歳で接種するワクチン
日本脳炎ワクチン
日本脳炎ウイルスに感染するとおよそ1,000人に1人が発症します。
死亡率は20〜40%と非常に高く、回復しても後遺症を残すことが多い病気です。
接種する時期 | 第1期初回①: 3歳 第1期初回②: 初回接種から6〜28日あけて接種 第1期追加 : 約1年後に接種 |
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ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
接種方法 | 皮下注射 |
ポイント | ・3〜4歳の間に3回接種し、9歳以降に4回目の接種を行います ・標準的な接種開始は3歳からですが、希望すれば生後6ヶ月から接種可能です |
5〜6歳で接種するワクチン
麻疹・風疹(MR)混合ワクチン第2期
麻疹と風疹は共に非常に感染力が強く、重篤な合併症を引き起こす病気です。
「Measles(麻疹)」と「Rubella(風疹)」の頭文字を取って「MR」とも呼ばれます。
MRワクチンは1歳のときに1回目を接種し、年長さんの学年で第2期として2回目の接種をします。
免疫力をさらに強化するために、第2期の接種が必要です。
接種する時期 | 第2期 : 小学校就学前の1年間(年長さんのとき) |
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ワクチンの種類 | 生ワクチン |
接種方法 | 皮下注射 |
ポイント | おたふくかぜワクチンと同時接種できます |
麻疹(はしか)の記事もご参照ください
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜワクチンは流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)を予防するためのワクチンです。
ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症で、耳下腺の腫れと痛みが特徴です。
髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。
おたふくかぜワクチンは1歳のときに1回目を接種し、年長さんの学年で2回目の接種をします。
接種する時期 | 2回目接種 : 小学校就学前の1年間(年長さんのとき) |
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ワクチンの種類 | 生ワクチン |
接種方法 | 皮下注射 |
ポイント | MRワクチンと同時接種できます |
おたふくかぜワクチンは日本では任意接種(費用がかかる)ですが、WHOは定期接種にすべきワクチンと位置づけています。
重篤な合併症のリスクを減らすために重要なワクチンです。接種をおすすめします。
9〜10歳で接種するワクチン
日本脳炎ワクチン
9歳から12歳の間に日本脳炎ワクチン第2期(4回目)の接種をします。
この時期に接種する日本脳炎ワクチンは第2期に位置づけられ、初回接種と追加接種で確立された免疫をさらに強化する役割を果たします。
接種する時期 | 第2期 : 9歳から10歳の間に接種 |
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ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
接種方法 | 皮下注射 |
ポイント | 9歳になる頃に市町村から予診票が届きます |
11〜12歳で接種するワクチン
2種混合ワクチン
ジフテリアと破傷風の予防接種です。
「Diphtheria(ジフテリア)」と「Tetanus(破傷風)」の頭文字を取ってDTとも呼ばれます。
ジフテリアと破傷風のワクチンは、0歳から1歳の間に5種混合(または4種混合)ワクチンとして、計4回接種しています。
10年ほどで免疫が低下してくるため、第2期として11〜12歳の時期に2種混合ワクチンの接種が必要です。
接種する時期 | 第2期 : 11歳から13歳の誕生日の前日までに接種(小学6年生のとき) |
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ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
接種方法 | 皮下注射 |
ポイント | 11歳になる頃に市町村から予診票が届きます |
小学校6年生から高校1年生の間に接種するワクチン
HPVワクチン
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防するためのワクチンです。
予防接種を受ければ、非常に高い確率で子宮頸がんを防ぐことができます。
2020年は約1万人が子宮頸がんになり、そのうち約3000人の女性が亡くなりました。
ワクチン接種によって、60〜70%の人の命が助かるとされています。
小学校6年生から高校1年生の女性は定期接種として、無料でHPVワクチンを受けることができます。
接種する時期 | 小学6年生〜高校1年生の間に3回接種 |
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ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
接種方法 | 筋肉内注射 |
ポイント | 3回とも無料で接種するためには、高1の9月までに1回目を接種してください |
2価、4価ワクチンは3回接種が必要です。
9価ワクチンは初回接種が15歳未満の場合、2回の接種で完了します。
初回接種が15歳以上の場合は3回接種が必要です。
男性への接種推奨
HPVワクチンは男性にも接種が推奨されています。
中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの予防と、女性への感染を防ぐことが目的です。
費用は全額自己負担で数万円かかりますが、接種をおすすめします。
お子さんの健康を守るための予防接種
保育園や幼稚園、小学校などで多くの子どもたちと接触する機会が増えると、感染症のリスクも高まります。
予防接種は重篤な病気からお子さんを守るだけでなく、家族や他の子どもたちへの感染拡大を防ぐためにも重要です。
予防接種のスケジュールを確認し、必要なワクチンを確実に受けましょう。
お子さんの健やかな成長のために、今できる最善の予防策を取り入れてください。
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カテゴリー:こどものワクチン 投稿日:2024-11-23
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