小児喘息発作が起きたときの対処法!小児喘息で自宅でできること

小児喘息で自宅でできること3つ!小児喘息発作が起きたときの対処法

「小児喘息の予防のために自宅でできることはあるの?」「小児喘息の発作が起きたときはどうすればいいの?」

このような疑問や不安を持っていませんか?

小児喘息の原因となるものを避けることで、症状の悪化を防げる可能性があります。

もし小児喘息の発作が起きたときにも、対処法を知っていると落ち着いて対応ができます。

本記事では、自宅でできることや対処法について説明するので、小児喘息の発作が起きたときの対応について疑問を持たれているあなたのお役に立てれば幸いです。

小児喘息を悪化させないために自宅でできること3つ

小児喘息を悪化させないために自宅でできることを、3つにしぼり解説します。

こまめに掃除をする

小児喘息を悪化させないためには、こまめな掃除が大切です。小児喘息の約70-90%がダニやハウスダストなどのアレルゲンが原因だと言われているからです。では、具体的な方法をみてみましょう。

  • 部屋の換気をおこなう
  • シーツや枕カバーを洗う
  • ふとんを干す、またはふとんクリーナーを使う
  • 掃除機をかける(特に寝室はできる限り毎日が望ましい) など

小児喘息の症状を悪化させないために、できる限りこまめな掃除をこころがけてみてください。

タバコや花火などの煙を避ける

タバコや花火などの煙は、小児喘息の症状が出るきっかけになるため注意が必要です。

とくに、タバコの煙は小児喘息の治療薬の効果を下げる可能性があります。ご両親やご家族がタバコを吸う場合は、屋外や離れた場所などお子さまに煙の影響が出ないところを選びましょう。

花火やバーベキューなどをするときには、煙がいかない方向にいたり、口元をタオルで覆ったりなど煙を吸い込まない工夫をしてみてください。

冷気を避ける

冷たい空気を急に吸い込むと、小児喘息の症状が悪化する恐れがあります。気道(空気のとおり道)が過敏に反応するためです。

つぎのような場所はできるだけ避けるようにしましょう。

  • 冷房の効いた部屋やお店
  • 弱冷房でない電車やバス
  • スーパーマーケットの冷凍食品コーナー など

これらのような場所にいく場合には、マスクを使用したり、急に冷えた屋内に入らないようにしたりするなど対策をとることをおすすめします。

小児喘息発作が起きたときに症状を楽にする方法3つ

小児喘息の発作が起きたときに症状を楽にする方法を解説します。

発作時の吸入薬を使用する

発作が起きたときは、吸入薬を使用してみましょう。吸入しても以下のような症状がある場合は、早めにかかりつけ医や救急外来の受診を検討してください。

  • 眠れない
  • 脈が早い
  • 話せない(遊べない)
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 食べられない(飲めない)
  • ゼーゼーが聞こえる
  • 呼吸のときにろっ骨の間がへこむ
  • ぼーっとしている または 興奮している など

ご両親からみて、あきらかにいつもと違うと思う場合にも、一度病院に相談してみることをおすすめします。

水分を飲むように伝える

小児喘息の発作があらわれたときは、からだを起こして、コップ1杯の水を飲むように伝えましょう。このときに腹式呼吸を意識し、大きく息を吸ったりはいたりすることが大切です。

痰が出てきた場合には、飲み込まず、出すようにしましょう。痰を出すことで、気道が広くなり、症状が軽くなることがあるからです。

楽な姿勢をなれるようにする

小児喘息の症状が出てるときには、できる限りからだを起こした姿勢がおすすめです。子どもを縦抱きしたりご両親がソファに座り抱きかかえたりするなど、からだを起こした姿勢をとることで、症状が軽減される場合があります。

姿勢を工夫しても症状が変わらない場合には、一度病院に連絡して受診の必要性を確認してみてくださいね。

よくある質問

よくある質問とその回答をみてみましょう。

Q1:子どもがゼーゼー呼吸するときの対処法は?

子どもがゼーゼー呼吸するとき、小児喘息の発作時の薬をもらっている場合は、医師の指示に従い吸入薬や薬を使用しましょう。

からだを起こして楽な姿勢をとらせてあげたり、水分を飲ませてあげたりしてみてください。もし、腹式呼吸ができそうな場合にはゆっくり呼吸するよう伝えてみましょう。

状態が変わらない場合には、早めの受診を検討してみてくださいね。

Q2:小児喘息を放っておいたらどうなる?

小児喘息を放っておくと、気道の炎症によって、組織の一部が壊れてしまい、元に戻らなくなります。その結果、呼吸の機能が低下する恐れがあります。

医師の指示に沿った吸入薬や内服の使用が、気道の炎症を抑えるためには不可欠です。

症状がなくても、吸入薬や内服などの治療を自己判断で中止しないようにしましょう。

まとめ

小児喘息の症状を悪化させる原因を避けることで、症状の改善が見込めます。

自宅でできることを参考に、小児喘息の悪化の原因となるものをできる限り避けるようにしてみてくださいね。

発作のときに慌てないように、小児喘息の症状が悪化したときにどうすればいいのかをあらかじめ主治医に確認することをおすすめします。

そして、確認したことは家族内や保育園などお子さまがかかわるところと情報共有をしておきましょう。
不安なことがありましたら、いつでもお気軽に当院までお問い合わせください。

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カテゴリー:通年の子供の病気  投稿日:2024-09-09

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