小児喘息で病院に行くタイミングとは?何科を受診すべきかも詳しく解説
「小児喘息で病院に行くタイミングがわからない」「小児喘息は何科に受診したらいいのかわからない」
このような不安や悩みを持っていませんか?
小児喘息は、治療のタイミングが遅れると症状がさらに悪くなる恐れがあります。
本記事では、小児喘息で病院に行くタイミングや何科を受診したらいいのかをくわしく解説します。
子どもの小児喘息の症状があらわれたときの対応について不安があるあなたのお役に立てれば幸いです。
小児喘息で病院に行くタイミングとは?
咳や息苦しさなど、小児喘息の症状が原因で次のような症状がある場合は、病院の受診を検討してみましょう。
- 話すのが苦しい
- 苦しくて遊べない
- 苦しくて眠れない
- ぼーっとしている
- 呼吸数が増えている
- 脈がはやくなっている
- 落ち着きがない
- 食事や水分が取れない
- 顔色やくちびるの色が悪い
- 明らかにゼーゼーしている
- 息を吸うときに小鼻が開く
- 息を吸うときにろっ骨の間がへこむ など
これら以外にも「いつもと違う」「なんか変だな」と思ったときは、ご両親だけで抱え込まず、近くの小児科クリニックや小児救急の電話相談などに聞いてみてくださいね。
小児喘息では何科を受診したらいい?
小児喘息では何科を受診したらいいのか解説します。
小児科
小児喘息は小児科でみてもらうことができます。小児科に行くメリットをみてみましょう。
- お子さまの診察に慣れている
- 保護者の方への指導や教育などの経験がある
- 小児科医は、お子さまの成長や発達に関する知識がある
- お子さまの体重や年齢に応じた薬の量や薬の種類に関する知識がある など
一般的に小児科医であれば、小児喘息の治療をおこなうことができます。ただし、なかには医師が小児喘息をはじめとするアレルギーや呼吸器の病気の専門ではないこともあります。
より高度な治療が必要なときは、小児喘息を専門的にみれる小児科や呼吸器内科、アレルギー科の医師にみてもらうことをおすすめします。
呼吸器内科
呼吸器内科は、喘息をはじめとする呼吸に関する病気を専門的にみるところです。呼吸にかかわる病気に特化した医師が治療にあたります。
しかし一般的に、呼吸器内科はおとなを対象にしていることが多く、お子さまの発達や成長に関する知識は小児科医の方が豊富な可能性があります。
呼吸器内科を受診される場合には、お子さまを対象にしているかどうかを確認してみてくださいね。
アレルギー科
アレルギー科とは、アレルギー性の病気を専門的にみる病院です。アレルギー科では、一般的におとなの喘息や小児喘息をみることができます。
とくに、小児喘息はアレルギーが原因であることが多く、アレルギー専門の医師と連携が必要な場合があります。
小児科医の中でアレルギーを専門としている医師がいるため、くわしくは病院に問い合わせてみてください。
小児喘息に関するよくある質問
小児喘息に関するよくある質問をみてみましょう。
Q1:小児喘息が出たらどうすればいいですか?
小児喘息の症状が出たときにどんなことをすればいいのかみてみましょう。
- できるだけ深呼吸を意識する
- からだを起こしてコップ1〜2杯の水を飲ませてあげる
- 縦抱きかご両親がソファーや椅子などに座り抱えてあげ、上体を起こしてあげる
小児喘息の症状が出たときに使う薬をもらっている場合には、医師に言われたとおりにその薬を使って様子をみてみましょう。
つぎのような症状があるときには、はやめに病院を受診することをおすすめします。
- 呼吸の回数が多い
- 顔色や唇の色が悪い
- ぐったりしていて反応が悪い
- 小児喘息の症状が原因で水分や食事が取れない など
これ以外にも不安なことがある場合には、病院に直接確認してみてくださいね。
Q2:小児喘息はどのくらいで治りますか?
小児喘息は思春期ごろまでに治るケースが多いですが、約30%はおとなの喘息に移行すると言われています。
「完治させよう」と強く思うことで、お子さまがプレッシャーを感じたり、ストレスを感じたりする可能性があります。そのため、症状をコントロールさせることを目標に治療に取り組んでみてください。
まとめ
小児喘息は、適切な治療を受けることで症状をコントロールすることが可能です。
しかし、治療が遅れると症状がさらに悪くなる恐れがあります。
小児喘息で病院に行くタイミングを知り、お子さまが適切な治療を受けられるようサポートしてあげましょう。
「小児科」「呼吸器内科」「アレルギー科」など小児喘息を診療できるところはいくつかあります。
お住まいの地域の病院を調べてみてくださいね。
なにかお困りのことがあればいつでも当院までお気軽にご相談ください。
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執筆者紹介
大澤 亮太
医療法人社団こころみ理事長/株式会社こころみらい代表医師
日本精神神経学会
精神保健指定医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/認知症サポート医/コンサータ登録医/日本精神神経学会rTMS実施者講習会修了
カテゴリー:特殊な子供の病気 投稿日:2024-10-26
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