糖尿病治療薬こころみ医学

グルファスト(一般名:ミチグリニド)の効果と副作用

速効型インスリン分泌促進薬に分類される糖尿病治療薬

グルファストは2型糖尿病の方に使用できるお薬です。

グルファストは膵臓からのインスリン分泌を促すタイプの血糖降下薬で、効果が出るのが早く作用時間が短いのが特徴です。

そのため、食後高血糖にお悩みの患者さんにぴったりのお薬です。

ここでは、グルファストの効果と副作用について、その作用の仕組みから詳しく説明します。

グルファストとは?

グルファストは速効型インスリン分泌促進薬に分類され、グリニド薬と称される糖尿病治療薬です。

グルファストはキッセイ薬品と武田薬品が共同販売していましたが2021年8月をもって終了しており、それ以降はキッセイ薬品が単独で販売しているようです。

グルファストは商品名で、一般名(成分名)はミチグリニドです。

グルファストは販売されてから年月が経っているため、ジェネリック医薬品が販売されています。

グルファストの適応と効果

グルファスト(一般名:ミチグリニド)の適応としては、以下が認められています。

  • 2型糖尿病食事療法・運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること

 

グルファストの効果とメカニズム

グルファスト

グルファストの作用機序はSU(エス・ユー)薬(スルホニル尿素薬)と同様、膵臓のβ細胞に作用し、インスリン分泌を促進します。

細胞の中では次のような作用機序が起こっています。

  1. グルファストが膵β細胞のスルホニル尿素受容体(SU受容体)に結合する
  2. ATP感受性K+チャネルを遮断する
  3. インスリン分泌を促進する

本来ならば、食事によって糖を取り込むことでATP感受性K+チャネルが遮断されます。

この反応をグルファストが肩代わりするため、服用するとすぐにインスリンが分泌され、血糖値が抑制されます。

そのため、服用のタイミングが重要となってきます。

グルファストの用法

グルファストの用法は、以下のようになっています。

  • 10mgを1日3回食直前に服用する(適宜増減)

グルファストを飲み忘れた場合は?

グルファストを飲み忘れた場合は、決して2回分を一度に服用しないでください。

指示された時間に飲み忘れたら、1回とばして次の指示された時間に1回分服用してください。

腎機能が低下している場合は?

腎機能が低下している場合は低血糖を起こす可能性があります。

慢性腎不全患者(※)において、血漿中薬物未変化体濃度のt1/2(消失半減期)の延長が報告されています。

※:Ccrが30mL/min以下で透析を実施中

グルファストの副作用

グルファストの頻度の高い副作用として

  • 体重増加
  • 便秘
  • 腹部肥満

が報告されています。

重篤な副作用としては、心筋梗塞、低血糖、肝機能障害があります。

→※詳しく知りたい方は、『グリニド薬の効果と副作用』をお読みください。

グルファストの剤型と薬価

グルファストの剤型と薬価は以下の通りです。

グルファストは販売されてから年月が経っているため、先発品の薬価も大分下がっています。

グルファスト表

(令和5年12月現在)

グルファストのまとめ

  • グルファストは速効型インスリン分泌促進薬に分類され、グリニド薬と称される糖尿病治療薬です。
  • グルファストはSU剤と同様の作用機序ですが、SU剤より効果が出るのが早く作用時間が短いのが特徴です。

執筆・監修

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こちらの記事は、下記の精神科医が執筆・監修しております。

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大澤亮太

  • 役職:医療法人社団こころみ理事長/(株)こころみらい代表産業医
  • 資格:精神保健指定医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/認知症サポート医
  • 学会:日本精神神経学会

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